イカゲームを見た。まずまず面白かった。しかし金持ちの娯楽と考える点が貧乏人の発想だね。
まずまず面白いドラマだった。
内容はさておき、最終回で黒幕のおじいさんが現れて、なぜこんな殺人ゲームをしているのかということを聞かれて、
「お金を十分に稼いで日々の生活で心が全然響かなくなり、楽しくなくなってしまった。このゲームを考え、見るだけでなく、自分でも参加することで退屈な日常が退屈でなくなった」みたいな趣旨のことを言っていた。
思ったのはこれはお金持ちでもない人が、お金持ちの事を想像して、こういうことだろうと思って言わさせたセリフだろうと思う。(そもそも映画監督やプロデューサーなんてお金持ちでいので気持ちが分からないか、または観る人の視点で描いているか。)
お金持ちでない人は、お金持ちが退屈してくれていた方が嬉しい。そういうやっかみはネット上をみればいたるところにある。
「結局お金があっても幸せじゃないよね」「お金持ちって意外に不幸だよね」「お金がすべてではないよね」みたいなことを確認したいのだ。
そうすれば自分がお金持ちでなく、お金に苦労しながら日々の生活を送っていることを正当化できるからだ。
しかし、僕自身(僕自身は大したお金を持っている訳ではないが、平均的な人に比べればお金落ちだろう)や僕の周りをみてもお金持ちの人は結構幸せである(これがお金持ちではない人が知らない真実)。
一部の不幸なお金持ちだけがクローズアップされるがあれは例外。例外だから話題になる。
それはお金の使い道をしらないバカ連中の話。
またはフローとしてのお金はあるが、ストックとしてのお金を持ていない人達のこと。
お金持ちはあまり幸せと言ってしまうと反感を買うから、「色々と苦労もあるし、大変ですよ」と周りに言っているだけ。
もちろんお金持ちの苦労もある。
税金、相続、教育、詐欺、etc
しかしこれらの悩みは、貧乏であることの悩みよりも圧倒的にマシだし、楽。
それはお金持ちだって分かっている。
根底にはお金があることの喜びがある。その上に多少の苦労もあるが、全体的にはある程度の幸せはお金で買うことができる。
美味しいものも食べられるし、満員電車に乗る必要もないし、時間だって自由だし、職場で変な上司に怒られたり、頭を下げる必要もない。
そりゃ幸せでしょ。
だけど「お金があって幸せ」というと反感を買うので、「結構大変なんだよ」と外に向かっては言うのですよ。
サラリーマンが家に帰れば仕事が大変というのと同じ。本当に大変と思っている人もいあるだろうが、有能なサラリーマンにとって仕事は大変なことばかりではなく、楽しいいこともたくさんある。
だけどそれを家庭で言ってしまうと、妻が怒るし、もっと家事をやれと言われるので、「大変だよアピール」をしているだけ。
お金持ちの「大変だよ」も同じ話だよ。
自己顕示欲の強いバカは除いて、お金持ちにとって無駄に反感を買うアピールをするメリットはない。