sukerokuのアーリーリタイア(を目指す)記録

アーリーリタイアをする資産は一応あるが、色々なしがらみや心理的なハードルから思いきれないでいる半端モノの記録

時間とお金の4象限:現役世代で時間もお金もある人はどのくらいいるか?

 

時間とお金は人生の質を決めるのに二つの重要な要素だ。もちろんその他に重要な要素として人間関係(家族を含む)、心身の健康なども挙げられる。が、ここでは時間とお金について考えてみたい。

 

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お金も時間もあるAが誰もが望むところである。だが、ここに入る人は少ない。

そもそもお金がないという人。お金持ちの定義をどうするかによるが、お金持ちかどうかは相対的な概念なので(つまり人と比較してより多くのお金があるかどうかが問題で、絶対的な概念ではない)、人口のトップ1%をお金持ちとしよう。

 

www.nri.com

 

上記の野村総研の集計によると資産が1億円以上の世帯が約132万世帯。

日本の世帯数は5600万なので(2020年1月現在)、1億円以上の世帯は約2.4%程度。

 

ただし承知のとおりこの資産の多くは不動産で収益を生まないので(自宅が圧倒的に多い)、1億円ではお金持ちとは言えない。

 

お金持ちの定義については色々とあるが、僕は働かなくても一応暮らしていけるレベルと考えている。資産の取り崩し、配当や金利収入によって自分の老後は安泰といえるレベル。もちろんこれは生活レベルや年齢によっても異なる。

 

が、ざっくりいうと普通のサラリーマンの生涯年収分の資産があれば働かなくても良いと言えるだろう。大卒男性の生涯年収は3億円弱くらいなので、このくらいの資産があればまず安泰と言える。派手な生活はできないかもしれないが、余裕のある暮らしを働かなくても実現できることになる。

 

3億円以上という統計はないので、上記の野村総研の基準に照らすと、資産5億円以上の世帯が8.7万世帯。全世帯の0.16%しか存在しないことになる。1億円以上が2.4%なので、3億円以上になるとどこかその間に解が存在すると思われる(0.16%~2.4%の間)。

 

このように考えるとまず4象限の中で「お金がある」という対象者が0.16%程度しか存在しないことになる。1000人(世帯)に1.6人(世帯)という計算。

 

つまり、A象限(お金もあり、時間もある層)に入りうる人は全世帯の0.16%しか存在しない。その中で、時間のある・なしを考えてみよう。

 

私の周囲を見渡す限り、現役世代(60歳未満)でお金もあって、時間のある人はかなり少ない。殆どが要職についたりして忙しくしている。忙しいのが良いことだという刷り込みもあるだろうが、彼らを見ていると忙しくしたい人のように思える。暇にしていると不安になるのだろうか、または色々な人と交流したいのか、社会的なスタータスを持ちたいのか、結構忙しくしている。

 

お金があって時間もあるのは多くの場合はお金持ちの老人である。残念ながら日本ではこの0.16%の殆どは老人が占めるのではないだろうか?

 

果たしてこの0.16%の中にどれだけ60歳未満がいるか?感覚的には1/3もいない気がするので、仮に15%と想定しよう。すると対象者は0.024%に狭まる。人口換算すると2.9万人程度。

 

このうち大半は時間のない人と思うので、時間のある人は15%と想定すると、全人口の

0.0036%、4400人くらいに激減する。

 

時間のある・なしの基準はあいまいなのだが、会社業務などに忙殺されないで、半分リタイアしている感じの生活を考える。現役世代でお金がある人の中で(5億円以上)、半分リタイアしている人は実際は15%もいない気がするが、それでも4400人くらいしか存在しないことになる。

 

このように考えると殆ど現実世界では偶然に同志に出会える確率は極めて低い。

 

ゆえに他の人の生活スタイルを参考にするということは殆ど期待できない。自分なりに生活スタイルを築き、開拓していかないといけない気がする。安易にお金があって、時間がない、自ら忙しくしている人達(この人達はお金がある現役世代コミュニティではマジョリティ)に惑わされず、マイノリティとして、パイオニアとして自らのスタイルや考え方を磨いていく必要がありそうだ。

 

ネットで探してもあまりいないのはこういう計算をするとおよそ理解できた。