「会社を卒業」という言い方が流行っているけど、そういう言い方はやめて欲しいね。
最近「会社を卒業」という言い方が流行っていますが、そういう言い方はやめて欲しいね。
本のタイトルでも結構ある。
「〇〇(有名企業)を卒業した私が・・・・」みたいな感じ。
卒業を使うのはどうかと思う。
本人はこの会社で学ぶものがなくなったので、他のところでステップアップするという意図で言ってるのだろうけど。
そもそも会社はお前が学ぶという場所ではなく、お前がお金をもらってその分の貢献をするところである。
卒業という言葉からはどうしても「会社=学ぶ場所」という感じに聞こえる。
もちろん会社で働くことで副産物的に多くの学びは得られる。
しかし学ぶことが主目的ではない。会社は授業料を払って学ぶ学校ではないだ。
会社は給与をもらって貢献をする場所。
それを勘違いしてはいけない。
給与に見合う、または給与以上の貢献をするからこそ学ぶこともあるのだ。
学ぶ目的で入社して大した貢献もしなければ大した学びも得られないだろう。
だいたい、卒業とか言っている連中に限って大して貢献しておらず、大した学びもない気がするね。
出版社がタイトルを付けているので著者に別に文句を言うつもりはないけど、「卒業」なんて言葉を使うことにもう少し敏感になって欲しいものである。
加えて「卒業」という言葉を使うと、その職場でまだ働いている人に対して「お前ら、まだ卒業していないの?俺はもうこんなところで学ぶことは何もないけど」という傲慢なニュアンスも感じるね。
会社は卒業するのではなく、辞める、退職するところである。
「会社を卒業」と言うのはやめましょう。
思考の浅薄さがバレますよ。