sukerokuのアーリーリタイア(を目指す)記録

アーリーリタイアをする資産は一応あるが、色々なしがらみや心理的なハードルから思いきれないでいる半端モノの記録

末井昭さんの記事に共感

 

fujinkoron.jp

 

 

この記事に共感。末井さんは凄いな。

自分が思っていることを的確に言葉にして表現できるというのは簡単なようで難しい。

この記事に共感できる経営者は結構多いのではないかな。そんなことは口に出して言わないと思うけど。

 

何もしないで机に座っているのは拷問のようなもの 

ガンになった頃、会社では取締役編集局長という役職だったので、実務はほとんどしていませんでした。机に座ってみんなが持って来る書類やら仮払い清算書やらにハンコを押したり、月に7、8回ある会議に出席したりするのが主な仕事でした。果たして、それが仕事と言えるのかどうか、自分でもわかりません。

「それは楽でいいね」なんて思われるかもしれませんが、みんなが仕事をしている中で、何もしないで机に座っているのは拷問のようなものです

ぼくは自意識が強いので、みんなの目が常に気になります。暇であくびが出そうになると、みんなから暇そうに見られるのではないかと思って、口の中であくびを噛み殺していました。「本でも読んでいればどう?」なんて言う人もいますが、そうでなくても本を読むのが苦手なのに、みんなのいる所で本に集中するなんてとても出来ません。仕方がないので、人と会うふりをして会社を抜け出し、パチンコ店に駆け込んでいました。

 

分かる。経営者は忙しいと思われているようだが、多くの経営者は実務をしないので暇だと思う。大企業のサラリーマン経営者は別にして、中小企業のオーナー経営者は結構暇なのは間違いない。だけどそれを開き直れるかどうかは人によると思う。僕も末井さんと同じく開き直れない。

 

会社を辞めて嘘を付かなくてもよくなった 

と言うぼくも、売り上げが伸びるわけがないのに、「頑張って売り上げを伸ばしましょう」と会議で言ったりしていました。嘘を言っているので声にも迫力がなく、嘘を付くことで自分が恥ずかしくなり、穴でもあったら入りたいような気持ちになっていました。嘘は人間を弱くするのです。

会社を辞めてからは嘘をつく必要が全くないので、毎日快適な生活をしています。嘘がいかに精神と体に悪いかは、嘘をつかない生活をするとよくわかります。

例外は政治家ですね。政治家は嘘をつくのが仕事になっているので、平気で嘘が言える人が出世します。嘘か本当かということさえ、本人はわからなくなっているのではないですか。そういう人間を信用してはいけません。

 

これも強く共感。まともな人間であれば自分が嘘をついていることを理解しているはず。そして人間は嘘をつくとやはり嫌なものだ。それがストレスになる。僕も今は社内に嘘をついている。頑張れとか、伸ばせるとか、このビジネスは行けるとか。自分はリタイアするつもりなのにね。なのでイマイチ身に入らない。社員の話を聞いても、グチを聞いてもどこか上の空。

 

経営者でも勘違いしているバカは多いけど。社会を変えるとか馬鹿の一つ覚えのように豪語しているような人間とか、代替のきくどうでもいいようなサービスなのにそんなサービスに誇りを持っていたり。僕は今の自社のサービスに全然誇りを持てないからな。そりゃ身が入らないわ。

 

定年退職が近付いて来るにつれ、ウツになる人もいるそうですが、そんなに会社が楽しい所なのでしょうか。だいたい定年退職という言葉が良くないですね。定年退職した人をテーマにした内館牧子さんの『終わった人』という本がありましたが、定年退職というとどうしても「終わった人」だと自分も思い、人からも思われるところがあります。本当は、自由に生きることの始まりなのですから、定年退職の日は喜びの日になるはずです。

100歳まで生きられる時代と言われているのですから、60歳で定年退職しても、そこから何十年も生きて行かなければなりません。定年退職に悲観している場合ではないのです。

 

「定年退職の日=喜びの日」その通り!定年で影響力がなくなって寂しくなっている人は、そもそも勘違いしている人なんだよ。もともと影響力なんてないのだ。唯一無二の存在でもない。いつでも代替のきくちっぽけな存在なのだよ。それを直視せず胡麻化しながら生きてきて、定年を機にそれを直視せざるを得なくなっただけ。

 

僕は定年前からそれを直視しているので、仕事に打ち込むことのむなしさは重々承知している。すでにむなしいのでリタイアを機にさらにむなしくなることはない。

 

むなしいけど喜びの感情はある。それが大切だ。自分が何に喜ぶかを知ることが大切だと思う。

 

家でのんびりTVを観て過ごすことが喜びならそれでOK。僕はそれでは楽しくないので外に出るが。