モノと飲み(人付き合い)に興味がなければ使うお金はたかが知れている
アーリーリタイア、通常のリタイアをするにあたって自分が快適に過ごすにはいくらのお金が必要なのかということは人によってかなり異なる。
だからアーリーリタイアの必要資金というのは単純に計算できない。
通常のリタイアであれば65歳などになっており、ある程度欲望も落ち着いてきており、体力も低下しているだろうから、使うお金はたかが知れているだろう。
一方でアーリーリタイアの場合はまだまだ元気な間でのリタイアなのでお金は使おうと思えば使うことができるし、快適に暮らすにはお金が必要になる。
子供の教育費や住居費などの必要費用はさておき、それ以外の娯楽に使う費用というのはその人の欲望やライフスタイルに大きく依存すると思う。
僕のようにモノを増やすことが嫌でなるべくモノは買いたくない。そして多くの人と付き合うのが嫌だし(気の合う仲間と少人数や一対一なら問題ない)、夜の世界に全く興味の無いタイプだといくら趣味にお金を使うといっても限られている。
なぜなら時間が限られているからだ。モノに興味がなければお金を使うには時間を消費することになる。1日は24時間で寝ている時間を除くと活動時間は有限だ。
読書なんてしているとお金を使うことができない。
ゴルフをすると1日がほぼ潰れるがそれで使うお金はせいぜい1万円程度くらい。しかも毎日やりたいわけではない。
田舎でキャンプをしようものならお金を使わない時間が過ぎていく。
山登りも同じ。山にもぼっている間はお金を使おうと思っても使えない・・・。
食事に多少お金を使うにしても限界がある。食べる量や飲む量は無限ではない。
食事でより沢山のお金を使うなら、人数を増やすか(多くの人におごる)、単価を上げるしかない。量は限度があるので。
モノは最大の消費項目だ。モノへの消費は時間という制約がない(スペースの問題は多少あるが)。だから短時間であっても効率的にお金を使うことができる。
一方でモノではない経験(飲食を含む)でお金を使うにはどうしても時間という制約がかかることになる。限られた時間でお金を使うには人数を増やすか単価を極端に上げるしかない。
モノの蒐集に興味がなく、大人数での飲食に興味がない自分はどう頑張っても使えるお金は限られてくる。
そんな状況でお金を使おうと思えば、頑張ってお金を使うという行動を取る必要がある。しかしお金を頑張って使っても全く楽しくないのでやる必要はない。
ある程度の快適な生活を送りたいので、住居にはお金を使うし、車も保有するし、子供の教育にもある程度のお金を使う。これらの基礎的な生活費は多少平均よりもかけているが、それでも大した額にはならない。
娯楽についてはモノを除いて経験だけ考えると平均して1日数万円使うのが精一杯だと思う。1日2万円使っても月に60万円。年間720万円程度。これに基礎生活費を高めに見積もって月額100万円、年間1200万円、合計して年間2000万円あればモノ以外の生活は十分すぎるくらいに満たされる。
モノに興味がないとはいえ多少モノを購入するとしても年間数百万円で足りる。
こう考えると年間5000万円とか1億円も使える人は、よほどモノへの執着が強いか、1時間あたりに使う経験にかなりのレバレッジ(単価・人数)をかけてお金を消費していることになる。
自分にはそういう志向はないので、どう考えても使えるお金が年間2000万円から3000万円あれば十分すぎるほどだということが分かる。
お金を使うために生活するのもバカバカしいから自分が好むスタイルで使うお金の上限をある程度理解することは重要だと思うね。