源泉徴収と痛税感 税金の重たさを今更実感する
「痛税感」とは納税の痛みのことを言うらしい。
サラリーマンで普通の生活をしており、株式投資でも大した利益を上げていないとなると「痛税感」を感じることは少ない。
僕も昔は税金に殆ど興味がなかった。仕組みを知るのも面倒だったし、全体に占める割合を考えると大したことはないし(それでも数十パーセントだが)、こんなモノかと思っていた。
しかし15年以上前から確定申告をするようになって税に対する意識は少し変わってきた。それでも年に1回バタバタとやるだけで、税金は給与から源泉徴収されるのでそこまで税負担が重たいという感覚はなかった。
今年になってコロナで給与を下げ、一方で去年の株式のキャピタルゲインが数千万円あったことから住民税の負担増を一気に感じることになって痛税感を大きく感じるようになった。
具体的には毎月の給与(税前)の20%以上を住民税に支払っている。
これはふるさと納税をして税金を前年に前払いした分を考慮してのことなので、実際のところは給与(税前)の30%以上を住民税として取られていることになる。
このくらい住民税が大きいとかなりの負担感がある。
もちろんこれは前年のキャピタルゲインが大きかったことが原因なのだが、それでも税金についての負担感が非常に大きい。
所得税も住民税も源泉徴収されていればいくら確定申告をしても、痛税感は得にくいと思う。
来年は住民税は特別徴収(源泉徴収)では賄いきれず、普通徴収(自分で支払う)ことになるだろう。そうなると住民税の重たさが身に染みる。
日本の徴税制度は税金を回収する側からしたら素晴らしいが、一方で労働者の税意識を低め、骨抜きにしてしまっていると思うね。これはよく言われていることなのだが、今となっては本当に実感として思う。
こうやって税金を払っている実感があると国は地方の政治にも色々と言いたくなる。
政治意識を高めたければ源泉徴収をやめて納税意識を高める方が断然いいね。
そうなると役人や政治家は困るだろうけど。