sukerokuのアーリーリタイア(を目指す)記録

アーリーリタイアをする資産は一応あるが、色々なしがらみや心理的なハードルから思いきれないでいる半端モノの記録

人口減少を止めるには婚外子を増やすしかないのでは?

 

日経新聞の記事

成長神話の先に(3)「出生率1.5」の落とし穴 少子化克服は「百年の計」

 

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出所:日経新聞 2021/8/25 朝刊

 

少子化に陥る分水嶺とされる出生率1.5を長く下回った後に回復した国はほぼない。子どもが少ないのが当たり前の社会になり、脱少子化が困難な「低出生率のわな」に陥る。1.34の日本も直面する現実だ。

なぜ少子化が進むのか。人口学者が指摘するのは、女性の教育と社会進出だ。男女格差が縮小するのは社会にとって大きな前進だが、女性にばかり育児の負担がかかる環境が変わらないと、働きながら望むように子どもを産み育てられない。

きっかけは1870年の普仏戦争だ。直前まで欧州で人口最大だった仏がドイツに逆転され、敗戦も喫した。仏が少子化対策を「国家百年の計」とした背景には、この苦い記憶がある。仏は家族のあり方も大きく変え、1999年に事実婚制度PACSを導入した。2019年に仏で生まれた子の6割が婚外子だ。 

 

普通に考えると日本の少子化対策なんてうまくいかないのは目に見えている。

 

1.5を下回って人口減少サイクルに入ると、それを止めることすら難しいいのに、ましてや逆に増やすということは非現実。今後50年、100年単位で考えると間違いないく将来の人達は今の僕らの世代に対して恨みつらみ言うのではないだろうか?

 

それは戦争を起こした世代に対して僕らが思うことと同じ気がする。何でバカみたいに明らかに勝てもしない太平洋戦争に突入したんだと今から振り返ると思うのと同じく、少子化が分かっていて、それが進むと国力が落ちることが分かっていて、なぜ対応ができなかったのかと将来の人は思うだろう。

 

結局今の自分のことしか考えられないのが人間である。将来日本がどうなろうが知ったこっちゃないというのが本音。政治家も偉そうなことを言っているが「自分ファースト」な連中の集まりである。

 

少子化を止めるにはとにかく子供を楽に育てる環境が重要だと思う。それは公的資金を使ったシッター、保育所の整備など社会的なインフラ整備と同時に、婚外子を認める、楽に離婚ができるようにする、不倫を認める文化など国民の認識をあらためる必要がある。

 

今の日本では前者はもちろん、ましてや後者は尚更できないだろう。ニュースで芸能人の不倫を叩いてエンタメに喜んでいる連中、芸能人の離婚をネタに視聴率を稼ぎたいメディア、こういう発想でいるる限り、子供は増えないだろうね。

 

しかも「子育て=大変」という図式がすでに共通認識として刷り込まれている。「子育て=楽しい」という発想はないから、子育てしている人は、自分は大変なんだと自分を哀れに思うだけ。

 

技術は進化しても、子供は進化しない(毎回ゼロベースで生まれる)から、やはり子育てはそれなりに大変なことは分かる。子供を増やしたいのなら政府は徹底して子育てが楽に、楽しくなるように支援するべきだし(老人の延命よりもそちらの方に資金を投入すべき)、離婚、不倫、婚外子を揶揄することを我々国民が改めないといけない。

 

これらは無理なのは分かっているので(今回のコロナ騒動をみても平均的な国民は合理的に物事を理解する力がないのは明らか)、日本は先陣を切って人口が減少し、衰退していくことになるだろう。すでにその時には自分は死んでいるし、子供の時代は多少心配だが、それ以降の子孫のことを考えても仕方ないな。