sukerokuのアーリーリタイア(を目指す)記録

アーリーリタイアをする資産は一応あるが、色々なしがらみや心理的なハードルから思いきれないでいる半端モノの記録

書評「簡易生活のすすめ」簡易生活という言葉は自分にしっくりと来る

 

この本が意外に面白かった。

 

Amazon.co.jp: 簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった! (朝日新書) eBook : 山下 泰平: 本

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明治期に流行った生活スタイルが「簡易生活」、英語の"Simple Life"の訳だったらしい。

 

今でいう「ミニマリズム」のような概念に近いのだが、異なるのは単にモノを少なくするだけではなく、色々な生活全般、考え方も含めてシンプルにしていこうという生活スタイルの提唱ということ。

 

自分の考え方にとても合っている。これまではこのような概念を知らなかったので自分が好きな生活スタイルを自分でもうまく言い表すことができなかった。

 

例えば「嘘をつかない」というのも簡易生活の考え方の一つ。なぜなら嘘をつくと複雑になるからだ(言い訳を考えたり、嘘に嘘を重ねるとどこまで誰に伝えたのか分からなくなる)。だから多少自分にその場では不利であったとしても、もっと広い視野で、簡易生活という視点でみると正直であった方がよい。

 

また人を活用することも簡易生活の一つ。その人の能力を発揮してもらう方が、そうでないよりも簡易であるということ。これは結局は自分の能力を発揮して自分にあった仕事をしている方が満足度も高く、余計な問題が起きないといことだろうか?

 

贈り物をしない、受け取らないというのも簡易生活の一つ。これは分かりやすい。

 

ここで紹介されている簡易生活の例はあくまで例に過ぎず、自分なりに簡易生活というものをよく考えてみる必要があると思う。

 

自分の場合は例えば

・物を持たないというのは無理なので、処分のことを考えて購入する。処分しにくいものを買う場合はよく考える。

・本は図書館で借りるか電子書籍にする

最近は紙の本を読みたいので借りるようにしている。すると家が本で溢れない。また本の内容を覚える必要はない。その場で得られた刺激だけで十分と考える。

・どこかに行くときは導線というものをよく考える

これはもともと自分の性質。導線を考えない人と一緒にいるのはしんどい。

・かなり正直に本音ベースで話す

それが軋轢を生むとしても基本的には正直に話す。嘘を重ねると精神的にしんどいため。

 

その他にも色々と簡易生活という視点で自分の行動規範をまとめることができそうだ。