仕組み債の売却
コロナ危機の真っただ中の2020年3月に購入したCoCo債。
CoCo債というのは主に欧州の金融機関が発行している特殊な仕組債。
これは劣後債なので当然ながら普通の債券に比べてリスクはある。しかし数兆円単位の損失を出さない限りはトリガー条件にヒットしない。コロナはリーマンショックのような金融システムのリスクではないので、さすがにそこまで大きな損失を出すことはないだとうと思い購入。
以前から一定割合を米国債で保有したいと考えており、2019年にはUS Treasuryを購入したのだが、コロナ危機で一気にCoCo債の金利が跳ね上がったので(10%近くまで!)思い切って投資した。
債券なのにIRRが35%くらい出たというのはかなり驚きの数字。もちろん株に投資をしていればもっとパフォーマンスは上がっただろうが、リスクが違うので、これはこれで非常に良いトレードであった。
こういう時は自分だけの意思で素早く判断できる個人投資家は強いと思う。誰に説明をする必要もないので、自分が投資すると決めればすぐに意思決定できる。
もちろん第三者の目が入らないのでそれはそれでリスクはあるのだが。
今回は別のCoCo債がちょうどアルケゴスの損失で相対的に安くなっていた(高い利回り)ので乗り換えるために売却した。
利息も入れて1銘柄で2800万円程度の利益というのは結構大きいリターンであった。