資本所得の優位性
給与所得に比べて資本所得(利息、配当、キャピタルゲイン)の方が税制上優位であることはよく知られていることである。
給与所得や雑所得の総合課税の所得税のテーブルは以下のとおり。
これに住民税が加わるので、最高税率は55%になる。収入=所得ではないが(各種控除のため)、収入が1000万円を超えてくる程度での、超えた部分は43%(33%+10%)も取られることになる。結構税負担は重たい。
一方で資本所得は給与所得とは別の分離課税で、15%の所得税と5%の住民税を合わせて20%にしか過ぎない。これは累進性はないので、1億円稼ごうが20%に変わりはない。(厳密には復興特別所得税(0.42%)が加算される)。
主要先進国と比較しても日本の資本所得課税は悪くない(もちろんシンガポールなどと比較すると圧倒的に高いが)
これを見ると働いて給与所得として得るよりも、資本所得として得る方が圧倒的に有利なので、給与は2000万円程度で問題なく、あとは資本所得で稼いだ方がいいなと思う。
ある程度の資産ができるとトータルでの税負担はむしろ軽減されていくことになる。
実際に個人的には今はコロナで給与を下げたので、資本所得が給与所得を上回っている。
ただし今年は仮想通貨はほぼすべて手放す予定なので、給与所得と同じく総合課税され、55%の税負担が身に染みる。
残った45%を使って株式や債券に投資をして、20%の税負担の恩恵を受けたいなぁ。