名誉や権力にしがみつく人々の気持ちがさっぱり分からん
これは価値観の違いとしか言えないのだが、政治家や企業幹部などをみていて本当に彼ら彼女らとは全く違う価値観を自分は持っているのだなぁと思うことが多い。
50歳以上にもなればそろそろ死を意識するタイミングである。
それなのに名誉や権力にしがみつく理由はどこにあるのだろうか?
どうせあと数十年もすれば死ぬわけだし、そんな名誉は権力を持っていても仕方がない。
自分が死んだ後に評価されたって全く嬉しくはない。死んでるんだから(笑)。
これはもう価値観の違いとしか言いようがないので分かりあうことは不可能だと思う。
彼らからすると僕のような生き方も意味不明だと思う。
ただし世の中は(できることなら)権力や名誉を持ちたいという人の方が多いと思うので(個人的な観察から)、そういうものに興味がないというと非常に奇異の目で見られるので、興味がある振りをすることになる。
奇異の目で見られても全然構わないのだが面倒なので、自分も一応そういうものに興味がある振りをするが、実のところ全く興味がない。
それよりも余計な人間関係(名誉や権力は人間関係が必然的にセットで付いてくる)なしで、自由に過ごす方が余程楽しい。
今Netflixで「ハウスオブカード」という米国の政治を舞台にしたドラマを観ている。
ドラマとしては面白いがここに出てくる連中が見事に名誉や権力を求めている。それが大切であることが当たり前のように、そのために権謀術数を繰り広げている。
ドラマそのものは面白いのだが全く共感ができない。
以前は僕は自分の感覚は普通だと思っており、みんな名誉や権力を求めている振りをしているだけで実はそういうものは醒めた目でみているのだと考えていた。
しかし徐々に分かってきたことは、実は多くの人は本気でそういうものを望んでいるといことだ。
自分がマジョリティの感覚だと思っていたが実は自分はマイノリティの感覚であることに徐々に気づいた。
だからこそ無駄な競争に巻き込まれず、差別化できているのでありがたいことではあるのだが。
今朝、山一證券破綻の本を読んでいたがそこに出てくる企業戦士達がことごとく名誉、権力を欲しがる人達で全く共感できなかった。
僕の場合はいずれ死んで無くなるということを強烈に感じるので、自由に今を楽しむということが最重要。
その為にお金も必要なので、名誉は権力は全く不要なのだが、お金だけは必要である。
お金があれば面倒なことを回避できる。そういう点でとても便利なのだ。
お金があって本当に良かったと思うことが多々ある。
80歳まで生きるとしてあと30年近くある。
30年を生きるだけのお金は十分あるのだが、もっと快適に過ごすためにもうひと稼ぎ必要かな。