sukerokuのアーリーリタイア(を目指す)記録

アーリーリタイアをする資産は一応あるが、色々なしがらみや心理的なハードルから思いきれないでいる半端モノの記録

価値が計算できるものに投資することの重要性

 

投資における大原則は「価値が計算できるものに投資をする」ということだと思う。

 

もちろん投資の手法には色々とある。

 

感覚派や世の中のトレンドに乗っかるのが上手な人もいるだろう。残念ながら僕はそうではない。むしろ世の中のトレンドに乗っかりたくないタイプ。

 

こういうタイプの人は逆張りに張るので結構危険な場合がある。実際に僕はこれまで色々と失敗してきた。

 

そこで去年くらいから強く意識しているのは「価値を計算できるものに投資をする」ということ。

 

例えば日経平均TOPIXは適正な価値が分からない。複数の銘柄で構成されているので割安・割高の計算が難しい。一応日経平均のPERは計算し歴史水準と比較することはできるがPERの元となる利益は複数の企業の合成なので予測が難しい。

 

不動産投資は価値を計算しやすい例だと思う。ただしそれは実物不動産に投資した場合で、REITになると分散されているので価値の計算は困難である。一方で実物不動産は会社への投資(株式)に比べてリスクが大きい(自然災害や人的災害などの可能性で丸ごと毀損する可能性が株式に比べて高い)。

 

個別株式も同じく価値が計算しやすい。もちろんリスクがあるのは承知だが、どんな投資にもリスクはつきものである。

 

株式の価値の計算方法でもっとも信頼がおけるのは配当金である。配当金が毎年1万円受け取れるなら(時間価値を計算せず)にそれが20年期待できるなら20万円の価値がある。時間価値もこれだけの低金利、低インフレの環境では計算しなくてもよいだろう。なのでシンプルに考えられる。

 

例えばJTは年間154円だった配当を130円に下方修正した。130円が10年続くとすれば1300円の価値、20年なら2600円の価値となる。現在の株価は2100円くらい。なのでJT株はある程度配当を安定的に見込めるなら下値リスクはありまない(一時的なパニックなどを除いて)。タバコが10年、20年で消えることは考えにくいからこの銘柄はかなり安心して投資できることになる。

 

配当は実際に投資家に入ってくるお金なのでこれは間違いなく価値である。ゆえに配当だけで計算した価値はほぼ下限の価値と考えてもいい。

 

次に考えるべきは企業の1株あたり税後利益である。配当と違ってこれは会社のものであって、直接的に株主のものではない。あくまで間接的に株主のものである。ゆえに配当金程これは確かな価値ではないが、しかしそれでも一定の価値を予測できるものである。

 

株式はこうして配当や利益をベースに具体的に価値を計算できる。それと現在の価格を照らし合わせればどれくらい今の価格を正当化できるかが分かる。

 

そういう点で投資対象としては悪くない。

 

一方で、仮想通貨や為替などは価値の計算は難しいし、基本的にできない。それよりも世の中のトレンドを読み解く力が必要である。

 

僕は世の中のトレンドを読み解く力はないと思っているのである程度確実に価値を計算できるものに注力している。

 

仮想通貨は遊びで購入して保有しているが(とは言え結構な金額を持っている)早く手放したい。下限の価値が計算できないのでやはり不安ではある。