日本はコロナでチャンスを逃した
日経新聞の記事(2021年3月25日朝刊)
米国、日本、欧州を比較した場合、米国経済はいち早くコロナ禍から脱却し、コロナ前のGDPを上回る見通し。
米国に比べて欧州はかなり遅れて22年にようやくコロナ前のGDPに回復する見通し。
では日本はどうなのか?ほぼ欧州を同じ。22年にコロナ前を回復。
さて、日本は米国にはビハインドだが(もっとも中国は米国よりももっと早い回復をしている)、欧州を同じだから良しとするのか?
それは違う。
コロナの影響の大きさを考えれば明らか。米国、欧州では多大な犠牲者(死亡者)を出した。それに比べて日本のコロナの直接的な被害は圧倒的に少ない(何十分の一のレベル:アメリカが54万人に対して日本は9000人に満たないレベル! as of 2021/3)。
それなのに米国の方が経済の回復が早いって、どういうこと?
日本人、日本のメディア、日本の経済界、日本の政治家などなど、ほんとバカだね。欧米がコロナ対応で苦慮している中で、日本の被害はかなり低いのであるから(客観的な数字はインフルエンザ程度又はそれ以下)、経済的には世界に先駆けて立ち直れたはずである。それが効果のない政治的パフォーマンスの緊急事態宣言とかをやってしまい、メディアのコロナ報道によって国民に恐怖心が植え付けられ、まぁ酷いことになった。
小林よしのり氏のいうように日本人は「コロナ脳」にかかって完全に思考がマヒしてしまっている。
欧米でも「コロナ脳」にかかっているバカな一般民は多いだろう。しかし一方で個人の自由を尊重する動きも多いのも事実。コロナで政府が一方的に国民に自粛させることへのデモも起きている。そういう中でバランスを取りながら経済のかじ取りをしている。日本に比べてあれほどひどい被害がありながらも、日本よりも経済の立ち直りが早いか同じ程度である。
一方で中国は共産党の権力発揮によってコロナ禍からいち早く経済を立て直した。中国では経済成長の低下が共産党の命取りになることが分かっているからだ。
日本はどうか?こういう時は政治家が冷静に判断しないといけないのに、それができない。国民もバカだから「命か経済か」など100:0のくだらないことを言う連中が出てくる。
政治家は最大票田の老人(一票の格差で考えると特に地方の老人)をみて意思決定しているので、必然的にそうなるよね。
そうやって国民全員が一緒になって貧しくなっている哀れな国だ。
今回のコロナでこの国の嫌なところを目の当たりにしてしまった。
冷静な判断ができない高齢化した国民に未来はないな。
太平洋戦争もこういう空気感の中で突入してしまったのだろうと思う。
個人的には別にいつでもリタイアできる資産があるので全く問題ないのだが、普通の人はどうするのかね?
年金生活者の老人と一緒にコロナを怖がっていたらダメなのに。年金老人は全然自分の懐が痛まないので、「コロナ怖い」と言って楽しんでるだけなんだから。
老人と一緒になってコロナに必要以上の恐怖心を持ってしまっていることが自分の首を絞めることが分からないのかな。
原発事故の時も同じように思った。原発撤廃で芸能人(坂本龍一など)が派手な動きを見せて一般の人がそれに賛同していたが、電気料金が2倍、3倍になっても困らない人の言うことに従ってバカだね。結局いいように使われてるだけ。電気料金が上がるということは電気料金だけの話に留まらず、コスト競争力がなくなって、企業の競争力もなくなり、雇用も維持できないということで、自分の給与や雇用ステータスに最終的には影響するのに、そういうことが分からない。
直接的な因果関係だけしか理解できないのは頭の悪い人である(この場合、原発廃止->電気料金が上がる)。こういう頭の悪い人は、その先の因果関係にまで頭を使うことができないから、直接的な部分に過剰に反応して、その先の間接的な効果を過小評価する傾向にある。
コロナでも同じ。コロナで死ぬということしか頭が回らない頭の悪い人は今後じり貧の生活が待っているのにそれが分からないんだから笑ってしまう。
頭の良い人や資産のある人はコロナでもお金儲けしてるのにね。こういうのが分からないんだろうな~。
まっ、頭の悪い人がいてくれるから自分が相対的に優位な立場を保てるとは思う。そういう意味ではこういう頭の悪い人たちに感謝しないといけないと思う(皮肉もあるが、本当にそう思っている部分もある)。
だけど平均的な資産、所得の人は本当に真剣に冷静に事実を見据えて行動するべきだと思う。