静かに1人で部屋にこもっていられるか
フランス語の原文にはあたっていませんが、パスカルの有名な言葉の英文が分かりました。
All human evil comes from a single cause, man’s inability to sit still in a room.
人に悪いことが起きる原因は全て静かに部屋で過ごすということができないからだ
この分はパスカルのものだったんですね。パスカルの有名な「人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかし、それは考える葦である。」というのは知っていましたが、上のAll human evil.... もパスカルだったとは。
この文言をどこかで読んでどこだっただろう・・・と検索したらできてました。この言葉は深いなと思います。
これが最近は気になって仕方がなかったのです。静かに1人部屋で籠ることで楽しめるならリタイア生活も楽しめると思います。それができないと、外に出て色々な人と関わりをもったりしながら嫌な事に遭遇しストレスを貯めます。
もちろん外にでればいいこともあるでしょう。しかし悪いこともあるでしょう。トータルでどうかということは難しいですが、家で静かに過ごすことが楽しければ嫌な事や人に遭遇する可能性もぐっと減ります。
僕はどんどん外に出ていくのが好きで(というか殆ど脅迫概念になっている)、起きて朝食を食べてすぐにまずは出かけないと気分がなぜか落ち込みます。とりあえず用事がなくても一回でて、午後に帰宅して、その後は家で過ごすということは可能です(可能というか気分が滅入らない)。
朝からそのままずっと家にいることや、一度外に出てから家に帰ってまた外に出るということは大の苦手です。
理由は説明できませんが、たぶん自分の元来の気質である向上心みたいなものと関係していると思います。毎日少しでも前進していないと気が済まない。家にいると停滞している感じになる。外で経験を積んでから、今日は精一杯やったと納得させてからでないと家に帰ってリラックスできない。この気質は、何かを成し遂げるにはいいのですが、あるがままを楽しむということができない悲しい性でもあります。
冒頭のパスカルの言葉に戻ると、家で特に何もせずに過ごすことに何の抵抗もない人、それが楽しめる人は僕にとっては憧れです。そういう人ならアーリーリタイア生活に向いているんだろうなと思います。自分はまだまだそれができません。いつか慣れるのだろうか?
それができないとアーリーリタイアしたら毎日積極的にやることを見つけなければなりません。仕事をしていれば強制的にやることが向こうからやってきますが、リタイアするとそれを能動的に作り出さないといけない。それが変にストレスになったりする気がします。
アーリーリタイアの準備としては毎日ではなくても、週に1日とか、特に何もしなくても罪悪感を覚えずに、家で映画を見たり本を読んだりして楽しめる練習をするべきですね。こんな人によっては普通に楽しめることが、努力を要するなんて、、、おかしながします。しかしこの性質だからこそこれまでそれなりに人生は上手くいってリタイアできるだけの資産も築けたということを考えると、この気質を否定する必要はないと思っています。
妻とか子供を見るとずっと家で過ごしていても何のストレスもなさそうなんですよね。自分と全く異なる気質に唖然とします。
実は今日は大した仕事はなかったので、昨晩寝るまでそして今朝起きてから朝食を食べるまで、釣りに行くか、ゴルフに行くか、ソロキャンプに行くか、それとも普通にちょっと仕事をして後は暇な時間を過ごすかかなり悩みました。それぞれに場所の候補が無限にあり、また明日の行動(ゴルフをしたい)とセットなので、何が最適か延々と頭脳を無駄に動かして、それぞれのメリット、デメリット、天候、風などを考え続け頭がパンクしそうになりました。結局最適解が出ず、今日は普通に過ごして、家に帰ってご飯を食べて、明日普通にゴルフに行こうと決めました。こんなことで脳のCPUをフル回転している自分が時々どうかと思います。あらゆる可能性を考えて最適解を出すというのは結構大変です。普通に会社に行くことが決まっていて、他に選択肢がなければ全く悩む必要はないのですけど・・・。